走馬灯予行演習

誰にも言えない君のそんなところが好きだったよ

恋の威を借る

何がダメだったのか、未だにちゃんとわかっていない。だから私はまだこんなことを考えて文章を書くのだろう。正月早々ZOZOTOWNのセールを隈なくチェックし、服と鞄に5万円使ってしまった。あと次のクーポンであと1万円分くらい買おうとして、今日買った服の…

不整脈

深夜4時、夜と朝の1番深いところにあるこの時間に湧き出る感情や楽しかった思い出や彼の顔は全部幻だから、私はこのままこの深くて暗いところにそういうものを全部全部置いて太陽と一緒に明るいところへ上がっていかないといけないのだろう。君を好きになっ…

めす

いっそ泣いてしまえたらどれだけ楽なんだろう。何の言葉も出ないということがこんなに苦しいとは思わなかった。苦しいから出なくなるのか、出ないから苦しいのか、もうそんなことはどうだっていい。ただそこに横たわるざらつく生活だけが私のすべきことなの…

ミックスジュース

10月10日、目の日。横に倒したら目と眉の方に見えるからそう呼ばれるそんな日に私の恋もぶっ倒れた。鳥貴族の年確は余裕でクリアしたしお酒だってすぐに運ばれてきた。キャッチに声だってかけられたしお会計に3000円払うことを躊躇わなくなった。1時間のくせ…

Epilogue0.2

空きっ腹に愛。会いたいのか会いたくないのかよくわからない気持ちでほろよい午前2時。我儘は足るを知らず、底無しの愛といえば聞こえはいいのだがそんなものではないだろう。性欲と承認欲求をオブラートに包んだものが恋だ。そこに支配欲を添加して、馬鹿に…

7月32日

6畳ぽっちのワンルームで暮らして4ヶ月、夜も昼もなくなってから2週間ばかし、7月32日。 君が好きだといいながらからっぽの私が書いているのは私より中身のないレポートばかりで、単位が出るならそれでいいと締切2分前にインターネットにぶん投げた。寝ない…

88a4

愛でるもののない生活はつまらない。全てを終わらせた。勝手で一方的で暴力みたいな愛し方しかしなかったけど彼には傷一つつけられなかった。彼が5年後に私を思い出すことはないんだろうなと思って悲しくなった。 本当はこんなことをしている場合ではないの…

作文

彼と出掛けた日のことを書こうとするとどうも下手くそで、どうしても稚拙で、どうしようもなく淡白で愛のある文章になってしまう。初めて原稿用紙を渡され体育大会の感想文を書いた小2の頃の作文みたいに、頭から尻尾まで1つ残らず楽しかった日のことを書き…

傷口

彼の人生に爪痕を残したい。子孫は残せなくてもいいから少しでも爪痕を残したい。 例えば彼がタピオカを私の知らない女と飲んだとき、「タピオカ飲んだことある?」と聞かれて「あるよ」って答えるまでの間に高2の秋に私と映画に行った日の抹茶黒糖タピオカ…

まるさんかく

彼の好きなタイプを知らない。そもそもそんなものあの人にあるのかと思ってしまうがまあきっと多少はあるのだろう。アイドルにもハマらず好きな女優の話もしたことがない彼の好みの女の子を想像していたらこんな時間になっていた。 昔、TWICEの話になったと…

第一首

赤シート 隠さないでよ 赤い糸 もう覚えたよ 君の優しさ 数学を理由に避けられた、 と思いたいだけかもしれない。なんであの女を選んだのかの合理的な理由が欲しくて数3のせいにした。微分の仕方から怪しくなってきた私に数学を語る資格はあるのだろうか。 …

愛は質より量だ。どんな形でもほんの一瞬でも永遠の愛とか誓ってくれなくても君が欲望を満たしたら私に見向きもしなくなってもいい。今日に至るまでどれだけ愛してくれていたかが重要だ。 彼の愛はいつも一瞬だった。家に帰ったら私のことなんて思い出さない…